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真実の終わり/ ミチコ・カクタニ

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“カクタニの書評は、しばしば「(独断的)opinionated」と批判されるほど独自の鋭さを持っている。ときに、英語ネイティブでも辞書を使わないとわからない難しい表現がしばしば出てくる彼女の書評は、それだけでも読みごたえがあり、一種の「アート」として捉えられるようになった。” 「米文学界最恐の文芸評論家ミチコ・カクタニの引退」 Newsweek日本版2017年8月記事より アメリカ建国時の理念と制度は、トランプ政権に打ち砕かれた。 しかもその出現は予言されていた。 いま、民主主義の基盤である〈真実〉が揺らいでいる。 フェイクニュースやプロパガンダがはびこり、事実を捻じ曲げる言説がソーシャルメディアなどを通じて拡散し、多くの人びとが影響を受けている。全体主義的なプロパガンダが現代に甦り、荒らし行為が蔓延し、重要な政治決定を蝕んでいる。米国のトランプ政権は、こうした状況のもとに誕生し、国内外に混乱をもたらしているが、アメリカの建国者たちは、まさに彼のような人物の出現を懸念していた。 長年にわたって文芸批評に携わり、ピューリッツァー賞(批評部門)を受賞した著者は、さまざまな文献を通じて、現代におけるこの民主主義の危機の深層に踏み込んでいく。アーレントやオーウェルをはじめ、ツヴァイク、クレンペラー、ボルヘス、フィリップ・K・ディック、ボードリヤール、デリダ、トム・ウルフ、ウンベルト・エーコ、フィリップ・ロス、トマス・ピンチョン、イーライ・パリサー等々、作家や学者、ジャーナリストたちの多彩なテクストを参照し、ひとつの筋道に結びつけて論じていく。 客観的事実が消えゆく世界で、私たちはどう生きるべきか。不穏な時代に精神的な立ち位置を示そうとする話題の書、待望の邦訳。 これまで社会に築きあげられてきた「知性」を下敷きに、「客観的事実が消えゆく世界」のことが客観的事実をもとに語られているという、強い信念を感じる骨太な一冊です。 Michiko Kakutani 1955年米国生まれ。文芸評論家。NYタイムズ紙で長年書評を担当、98年ピュリツァー賞。 著者:ミチコ・カクタニ/出版社:集英社/2019年発行/四六判ハードカバー/172P

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