SOLD OUT
今なお世界中に多くのファンをもつ、ロシアの映画監督アンドレイ・タルコフスキー。 2016年、没後30年を迎える監督が生涯で制作した長編映画はわずか7本。しかし、次作への構想は「ホフマニアーナ」「ファウスト博士」「ハムレット」「白痴」など、いくつも温められていた。 「ホフマニアーナ」はタルコフスキー、幻の8作目である。
大きなシーンごとに書き分けられた本書はシナリオであり、幻想小説でもある。鏡、火事、気球、蝋燭の炎……タルコフスキー映画ファンにはなじみの要素が散りばめられ、読者による映像化が待たれている。 翻訳は『アルセーニイ・タルコフスキー詩集 白い、白い日』を手がけた前田和泉。タルコフスキーとホフマン、時代も作品世界も異なる二人の芸術家に響きあう源を探り明かしていく解題も読み応えがある。 挿画は繊細な指と大胆な構成力で定評のある銅板画家の山下陽子。もうひとつの夢幻世界を堪能できる。
ホフマニアーナ
作:アンドレイ・タルコフスキー
訳:前田和泉
挿画:山下陽子
判型:A5正寸 横148mm×縦210mm
仮フランス装・網代綴じ
本文88頁(うちカラー8頁)
価格:2,500円+税
刊行:2015年9/24刊行予定
デザイン:須山悠里
発行:エクリ